当サイトでは、これまで3度にわたってデジタルトランスフォーメーション、電子契約についてご紹介してきました。
第四弾の今回は、某転職サイトのCMメッセージのような「DX人材が必要なのはわかるけど…一体どうやって?」とタイトルに付けました。企業内でDXを進めて行くための着眼点を「営業」と「バックオフィス」の切り口から説明していきたいと思います。
DX人材とは
はじめにDX人材を定義したいと思います。
デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために必要なデジタル技術やデータ活用のスキルを持ち、業務内容にも精通した人材のことです。
DX人材は、自社のビジネスを深く理解した上で、データとデジタル技術を活用してそれをどう改革していくかについての構想力を持ち、実現に向けた明確なビジョンを描くことができる人材です。
DX人材は、皆さんが感じられている通り、日本全体で不足しており、多くの企業が採用や育成に苦労しています。
DX人材を確保する方法としては、新卒や中途採用だけでなく、既存社員の配置転換や研修、資格取得支援などの育成策や、社外の人材や組織との連携や協業などの外部活用も有効です。
DX人材が社内や市場に多くいればいいのですが、そのようにもいかないので、自社でDX人材を育てていくことを経済産業省は提唱しています。
DX人材には、職種や役割に応じた専門的なスキルや知識が必要ですが、共通して必要なスキルとしては、業務知識、デジタルリテラシー、推進力などが挙げられます。
また、DX人材に求められる資質としては、このVUCAの時代に不確実な未来への創造力、臨機応変/柔軟な対応力、協働性、主体性、好奇心などが挙げられます。
これから間違いなく各企業は人口減の影響を受け、デジタル化による業務の省力化が必要不可欠になってきます。人の採用は簡単にはできません。ですから各社が最初に手をつけるのはDX人材の育成となります。デジタルがベースになる時代において「DX」の基礎知識がないと変革を考えることができないのです。
では、具体的にどのような知識が必要なのでしょうか?
ここが会社によって、また部署によって異なります。
*営業部門
これからはデータ分析が重要になってくるでしょう。
顧客データはもちろん、マーケティング的な要素、行動分析なども必要になってきます。
今までのように、お取引先へ足しげく通って、汗をかくことで売上を伸ばしてきた時代とは異なります。
短期間で成果を出すためにより高い精度の営業が求められるのです。データ分析という点ではAIを活用するケースもでてくると思います。
*バックオフィス部門
次にバックオフィスにおけるDXについてご説明します。
業務を見直し、標準化をした上で、デジタルを使って業務全体のフローを変えていく必要があります。
RPA、AI-OCRなどのデジタルツールを上手く活用することも必要ですし、業務の一部をアウトソーシングして外部とつなぐことも必要で、短時間で業務フローを改修できる能力が問われるようになります。
勘と経験や匠の技が通用しなくなる時代が迫っているのです。
このように示すとハードルが高まりますが、新しいことにチャレンジできるという意味では楽しみなことなのかも知れません。
「DX」が進んでいない=企業にとって伸び代があるとも考えられます。
弊社も「DX」を試行錯誤しながら進めていますが、皆さまと意見交換できればとてもありがたいと思っています。
先の見えない時代だからこそ、協業で乗り越えることも大切です。「DX」について意見交換したいというご希望があれば是非、ご連絡ください。