コラム

キャリアビジョンの描き方【キャリアコンサルタントが解説】

公開日:2024年03月22日 更新日:2024年03月22日

そろそろ新入社員が入社してくる頃ですね。
『あの時は希望と根拠のない自信に満ち溢れていたなぁ』と少し感慨にふける方もおられるかもしれません。そんな先輩の皆さんは、最近ご自身のキャリアを考えたことはありますか?

新卒の就活時以来考えたことはないという方や、隣の青い芝に憧れて転職を検討中、TVCMを見て登録したらトントン拍子で・・・なんていう方もいたりして。そう捉えると『キャリア=職探し』のように思えますが、ホントにそうなのでしょうか?

そこで今回はキャリアコンサルタント資格を保有する筆者が、ビジネスパーソンにおけるキャリアビジョンの必要性をご紹介します。

キャリアビジョンとは?

プライベートに仕事も含めた将来の理想像が「キャリアビジョン」です。実現可能かどうかよりも、理想の姿を明確に描くことが重要視されます。
なお、似た言葉に「キャリアプラン」がありますが、こちらは描いた「キャリアビジョン」を実現するための具体的な計画を指します。
理想に近づくためには、いつまでに何をしたら良いのかなどを明確に決める必要があります。

キャリアビジョンが注目される理由

1.多様な働き方

終身雇用が当たり前だった時代は終わり、働き方も多様化しています。
転職するにも、企業内ステップアップを目指すにも、主体的に自分の将来像を思い描き「自らのキャリアをいかに作り出すか」を考える必要性が求められています。

2.キャリアの選択肢を増加

年功序列も終身雇用同様に、かつてのものになりつつあります。
実力重視で若くてもポジションを与えられる機会が増えると、必然的に「年を重ねれば相応のポジションに届く」という夢は遠ざかることになります。

キャリアビジョンを明確化し、能動的な働き方の選択肢を増やすこと=『自分が主導権を握って、主体的に人生を歩むこと』がいかに大切かがおわかり頂けたでしょうか?

キャリアビジョンを描くメリット(=必要性)

1.なりたい自分を決める

キャリアビジョンを描くには、自分の理想像確認に加え、価値観や考え方、信念などを細かく分析・把握する必要があり、仕事+人生で大切にしているものや譲れないことなどを振り返るキッカケにもなります。キャリアビジョンがあれば意志を持って判断できるようになります。

2.積極的姿勢向上

仕事をするうえでの将来目標(なりたい自分)が明確になると、取るべき行動や経験の生かし方、今後必要となるスキルなども明確になり、スキルアップに向けても積極的になります。また、周囲の協力も得やすくなります。

3.モチベーション維持

明確な目標が定まれば、何のために仕事をしているのかを自分自身に問い直し、立ち位置を確かめやすくなるため、仕事のモチベーションもアップし、将来のなりたい自分の姿や目標に向けて、意欲的に取り組めるようになります。

キャリビジョンの描き方

1.自己分析

これまでの経歴・学歴・スキルなどを、上司や同僚の多面的意見も含めて洗い出しします。

2.仕事・人生における価値観把握

譲れないもの・やりがいを感じることなどの価値観を、職務経歴を棚卸しながら「仕事+人生」の範囲で把握します。価値観が明確になると、岐路においても選択が容易になり、年次を重ねても価値観は変化するので常にブラッシュアップが可能です。

3.得意と不得意の認知

新しい仕事へのチャレンジなど、更なる成長のために自身の強みを理解します。また、失敗時の共通事象を探ると今後の未然防止⇒苦手克服に繋がり、より強い自分に導いてくれます。「●●が勧めるから得意ではない■■へ」という選択では克服がメインとなり、ありたい姿へのステップには程遠くなりますからね。

4.結果を記録

フレームワークを活用すると比較的容易に取り組みが可能なため、「マインドマップ」「キャリアレインボー」など取り組みやすそうなフレームをサイトなどから探し、作成物を記録に残します。

5.目標とアクションの決定

理想とする将来像が思い描けたら、現状とのギャップを認識し、具体的なスケジュールを立てて、今取り組むべきことを把握して取り組みします。(=バックキャスト型と呼ばれる手法)

冒頭で触れたように、この春も多くの新社会人が誕生してきます。
かつて新社会人だった皆さんも、思い描く主体的なキャリアビジョンがあったことを思い出されたのではないでしょうか?
そして、いつしか社会人らしくなるに連れて主体性もキャリアビジョンも薄れて、気付けば居酒屋での愚痴がつまみになっていたと反省されている方も相応にいらっしゃいますよね。人間ってつくづく”ラク”になびきやすい性分ですので、ご心配なく(笑)。

ただ、主体的なキャリアは自分次第でいつからでも創る・替えることが出来ます。
そして定期的に見直すことで将来のありたい姿の変化にも適応出来ることから、若者世代だけの手法ではなく、50代からでも十分に役立つ手法であることがご理解頂けたのではないでしょうか。

思い立ったが吉日

入社してくる新入社員に「オレのキャリアビジョン教えてやろうか!」とイケ(てる)ビジ(ネス)リーダーを魅せるための猶予はまだ10日も残っています!!
この機会に、新入社員のような新たな気持ちで、ご自身のキャリアと将来のキャリアビジョンを再度描いてみましょう。
主体的に仕事・人生を歩むカッコイイ先輩の背中見せてあげてください

提供:ⒸイツトナLIVES/シャープファイナンス

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