コラム
2026/01/30
個人情報とは?身近な名刺データの取扱いの注意点
公開日:2026年01月30日 更新日:2026年01月30日

現代社会において、情報の価値はますます高まっています。その中でも「個人情報」は、私たちの生活やビジネスに密接に関わる重要な情報資産です。しかし、個人情報の範囲や、どのように取り扱うべきかについては、意外と曖昧なまま運用されている場面も少なくありません。
そこで今回は個人情報に関して、ビジネスシーンで取り扱う個人情報の例「名刺」を挙げながら解説していきます。
個人情報に該当するものは何か?
個人情報保護法(正式名称:個人情報の保護に関する法律)では、個人情報を「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの」と定義されています。つまり、単に名前だけでなく、住所、電話番号、メールアドレス、顔写真、マイナンバー、運転免許証番号なども含まれます。
また、個人を識別できなくとも、他の情報と組み合わせることで個人を特定できる場合も、個人情報として扱われます。例えば、従業員番号や会員番号自体は一見匿名でも、社内のデータベースと照合すれば個人を特定できるため、これらも個人情報です。
さらに、個人情報の中でも特に慎重な取り扱いが求められる「要配慮個人情報」(例:人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪歴など)も存在します。これらは本人の同意なく収集・利用することが原則禁止されています。
このように個人情報に該当する情報は多岐に渡ります。また、情報を組み合わせることで個人情報に該当するケースもあるため、個人情報かどうか判断する際は注意が必要です。
■個人情報の具体例
・電話番号、メールアドレス
・顔写真、指紋、声紋などの生体情報
・マイナンバー、運転免許証番号、保険証番号
・従業員番号、会員番号(他の情報と組み合わせて個人特定可能な場合)
個人情報保護法の内容
個人情報保護法は2003年に制定され、社会状況や技術の進歩に合わせて何度も改正されています。主な目的は、個人情報の適正な取り扱いを定め、個人の権利利益を保護することです。以下に、法の主なポイントをまとめます。
1.利用目的の特定と明示
個人情報を取得する際は、その利用目的をできる限り特定し、本人に明示または公表しなければなりません。
2.目的外利用の禁止
取得した個人情報は、明示した利用目的の範囲内でのみ利用可能です。目的外利用は原則禁止されています。
3.安全管理措置の義務
漏えいや滅失、毀損を防ぐための安全管理措置(技術的・物理的・組織的対策)が求められます。
4.第三者提供の制限
原則的に、本人の同意なく第三者に個人情報を提供することは禁止されています。
ただし、法令に基づく場合や業務委託先への提供など、一定の例外もあります。
5.本人の権利
本人は、自身の個人情報について開示・訂正・利用停止などを請求する権利を有します。
6.報告義務と罰則
個人情報の漏えい等が発生した場合、速やかに本人および監督機関へ報告する義務があります。違反した場合には罰則も設けられています。
直近では2022年に改正がおこなわれており、個人情報の国外提供に関する規制の強化や、仮名加工情報・匿名加工情報の新設など、データ利活用と個人保護の両立を目指した内容も盛り込まれています。企業や団体のみならず、個人事業主や小規模事業者にも適用されるため、規模の大小を問わず遵守が求められます。
個人情報保護法では3年ごとの見直しが規定されており、現在 改正に向けた検討がおこなわれています。AI等技術の進歩や社会情勢を踏まえ改正がおこなわれるため、今後の動向を注視していく必要があります。
身近な名刺データ取扱時の注意点
ビジネスシーンで日常的に交換される名刺には、氏名、会社名、役職、連絡先など、多くの個人情報が記載されています。そのため、名刺自体も立派な個人情報です。特に最近は、名刺管理アプリの普及やクラウド上でのデータ管理が一般化する中で、名刺データの取り扱いには一層の注意が必要です。名刺データを取り扱う際の主な注意点は以下の通りです。
名刺データを営業活動やマーケティングに利用する場合は、利用目的を相手に明示し、必要に応じて同意を得ることが重要です。
2. 適切な管理と安全対策
名刺データを紙やデジタルで保管する際は、施錠やパスワード管理、アクセス権限の制限など、適切な安全管理措置を講じましょう。また、クラウドサービスを利用する場合は、サービス提供者のセキュリティ水準も確認しましょう。
3. 目的外利用・第三者提供の禁止
名刺データを、本人の同意なく他の目的で利用したり、第三者へ提供したりすることは原則禁止です。例えば、名刺データを自社以外のグループ会社や外部業者に渡す場合は、本人の同意が必要です。
4. 廃棄時の注意
不要になった名刺や名刺データは、適切な方法で廃棄しましょう。紙の名刺はシュレッダーで裁断、デジタルデータは完全消去するなど、情報漏えい防止策を徹底することが重要です。
名刺交換はビジネスシーンで日常的におこなわれますが、相手の個人情報を預かる責任が伴います。情報管理の意識を持ち、個人情報保護法やガイドラインに則った適切な取り扱いを心がけましょう。
まとめ
個人情報は、私たちの社会的信用や安心に直結する大切な資産です。個人情報保護法の定義やルールを正しく理解し、特に身近な名刺データの管理には細心の注意を払いましょう。個人情報を適切に取り扱うことは、信頼される組織・個人であるための基本です。今後も法改正や社会状況の変化に注意を払い、最新の知識をアップデートし続けることが重要です。
提供:ⒸイツトナLIVES/シャープファイナンス
注目の
コラム記事
-
みがく / メキメキ
2026/01/30
個人情報とは?身近な名刺データの取扱いの注意点
現代社会において、情報の価値はますます高まっています。その中でも「個人情報」は、私たちの生活やビジネ...
-
楽しむ / ワクワク
2026/01/23
ポルシェ911のリセール価値を高める装備とは?高額査定のポイント
このコラムではお車にご興味があるビジネスパーソンの皆さまへ、車の売る際の”リセールバリュー”にスポッ...
-
みがく / メキメキ
2026/01/16
透明性の高い不動産投資『REIT』とは?始め方とメリット・デメリット
※画像はイメージです/PIXTA 日本の不動産価格は高止まりの状況です。一等地の価格上昇はとどまるこ...
[ 記事カテゴリ ]